往年のアメリカの金管楽器メーカー F. E. Olds 社製のヴィンテージコルネットです。ジャズトランペッター Ryan Kisor なども同じモデルを演奏しています。
数年前にとある楽器店にてで入手しました。

入札前に以下の説明に目を通していただくようにお願いいたします。

楽器のコンディションについては後で詳述いたしますが、全体的に美品と言えるかと思います。当方アマチュアプレイヤーですがジャムセッションなどで支障なく使えておりました。シリアルナンバーから判断すると戦前に作られた楽器となりますが、それにしてはラッカーやピストンの
楽器のまた、ベルの先端部に小さな凹み歪みがあります。こちらについても写真を添付いたしました。
ヴァルヴセクションは動作に問題ありません。3番ピストン操作時に異音がありますが、音量も小さいため演奏には問題ないかと思われます。
抜差管は少しクリアランスが大きくなっており、少し粘度の高いオイルを利用することをおすすめいたします。

この楽器を使用する上で一つ大きな問題になることとして、フィットするマウスピースが入手しづらいということがあります。
Olds のこの時期のコルネットのシャンクは現代の一般的なロングコルネットとは異なっており、現代のコルネット用マウスピースですと音程にかなり問題が出ます。基本的には同時代の Olds のマウスピースを探すか、Curry Precision に Olds Shank で特注することになります。Bach のフリューゲルホルンのマウスピースもこのシャンクに適合するので音程面の問題は解消するのですが、当然ながらサウンドはフリューゲルホルン寄りのものになってしまいます。自分の使っていた Curry のマウスピースをおつけしますが、これで演奏しづらいと思われた場合にそういった状況であることはご理解ください。もしかすると、色々と試せば通常のモデルでも適合するものがあるかもしれません。

ケースは付属しません。配送の際にはエアーパッキンで楽器本体を何重かに包んだ上で、ウレタンの緩衝材を詰めたダンボール箱に入れて発送します。この梱包方法は海外の楽器店や楽器メーカーも利用している方法で、自分も過去に何度かこのやり方で送っております。

以上長くなってしまいましたが、やや特殊な楽器ではありますが、この年代らしいサウンドを持つ楽器であり細部の造りも美しい品物ですので、そういった魅力を大切にプレーしていただける方の手元にお譲りできれば幸いです。よろしくお願いします。